~留学生から、「日本人・日本再発見」を教えられる~
8名の全国大会出場者の女子留学生のみなさん
優勝者に表彰状授与する実行委員長
第二位のインドネシアからの留学生の弁論
第三位韓国からの留学生の弁論
留学生の弁論に耳を傾ける参加者
審査委員長講評
参加者同士で!
交流会で
懇親会で、審査委員の音頭で乾杯
【女子留学生からのメッセージ!】
・30の地方大会に27カ国1地域から201人が参加
・その中から選ばれた8人の熱い弁論
・250名以上の観客で、立ち見も!
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■第20回WFWP女子留学生日本語弁論全国大会
~優勝は京都大会代表スリランカからの大学生タールカーさん~
【地方大会を勝ち抜いて選ばれた8人】
去る10月2日日曜日、第20回女子留学生日本語弁論全国大会が、世界平和女性連合(WFWP)主催のもと、東京で開催されました。
30カ所で行われた地方大会には27カ国1地域から総勢201人が参加し、予選を突破した女子留学生8人が全国大会に臨みました。
【実行委員長挨拶】
女子留学生日本語弁論全国大会宮田光子実行委員長の開会の挨拶で始まりました。
「代表の留学生の皆さん。留学先に日本を選んで下さりありがとうございます。日本に来て、思い描いたこととのギャップに戸惑いながらも、受け入れ、目標に向かって勉学に励んでこられました。自信をもって、思いのたけを、精一杯弁論してください。お一人お一人が、世界に羽ばたき、それぞれの花を咲かせ、希望と平和に貢献してくださることを願っています。
8名の留学生の弁論に、大きな拍手をもっての惜しみない応援をお願いし、留学生の感性あふれる弁論から私たちもたくさんのことを学んでいきましょう。」
【審査結果発表】
●優勝 京都大会代表 スリランカ タールーカー・マルーシャーリ・ペレーラさん
●準優勝 愛知西大会代表 インドネシア ハシム・アナスタシャ・ウランダリさん
●第三位 福岡大会代表 韓国 ザ・ムビンさん
●奨励賞5名
埼玉県大会代表 モンゴル エルデネチュルン・ヒシグジャルガルさん
滋賀県大会代表 マレーシア ヌル・アミナ・ビンティ・モハマド・カイリさん
長野県大会代表 モンゴル ダワーゾリグ・ノムーンさん
むさしの大会代表 ミャンマー ミヤッ・エンダラ・スュエさん
茨城県大会代表 ベトナム チャン・ハー・ヴァンさん
【審査委員長講評】
短い時間で順位をつけなければならず、審査委員5名で激論が交わされた。
ため息が漏れるように、私たち日本人の自己再発見、日本再発見の過程であった。
留学生の皆さんの日本語の素晴らしさ、弁論の内容に、感嘆の声、審査員で密度の濃い話し合いがされた。
それぞれの個人的なご経験を、普遍化し、一般化して、
将来の夢や、自分の進化について話していて、とても素晴らしい弁論であった。
ひとつ注文をつけるとすると、日本に来てこその困難、どう乗り越えたかということもお聞きしたかった。
何かの機会に、日本人とそのことを共有していただけたらうれしく思う。
【失敗は成功のもと】
熊谷審査委員長の講評から、
●優勝された、タールーカーさん
小さいころに戦争で経験した悲惨な内容を8分という短い時間の中で、平和の意義まで有機的に伝えてくれて、素晴らしい発表でした。
●二位のインドネシア ハシムさん
自分が努力をしたにもかかわらず、望んだ結果が得られなかったことに対して、
めげずに努力を続けて今日に至られたこと、まさしく、「失敗は成功のもと」を体験され、生き生き語ってくださり、会場全体が聞き入りました。素晴らしい強靭な精神を生かして、今後も更なるご活躍を期待したいです。
●第三位の韓国 ザ・ムビンさん
子供の福祉のために真摯に向かわれ、私に何ができるかと考えたときに、眠れない夜を何日もすごしたということが、印象に残りました。非常に強い決意で、自分に向かわれる真摯さを、日本の若者たちにもぜひ伝えていっていただきたいです。
【世界平和女性連合のめざすもの】
実行委員長は「年々、明確な目的意識をもって日本に来る留学生が増えていると感じます。本大会でも、初志を貫く女性の強さが際立っていました。ハングリーな海外からの留学生に比べて、日本の若者は内向き。留学生の存在は日本の活性化にも大事です。」と感想を述べ、留学生交流の意義を強調されました。
近年、日本に来る留学生も、日本人からの留学生も減少しています。
政府が「留学生30万人計画」を推進しているように、若い時期の留学は国際的な人材を育成するだけでなく、諸外国との友好関係を深め、世界平和の実現にもつながるものです。世界平和女性連合は、今後も積極的に海外から日本に来られている女子留学生を支援し、彼女たちの夢の実現を応援します!